最近いただいたもの
大学院進学祝いやなんやらで,いろいろな人から本を頂いた。
もちろんお一人お一人にお礼を申し上げたのだが,この場でもお礼を言っておく。
頂いたものはすべて本で,今少しづつ読んでいる。
頂いた本は,
Niklas Luhmann, “Rechtssoziologie”, 4.Aufl., 1972=2008,
Niklas Luhmann, “Das Recht der Gesellschaft”, 7.Aufl., 1993=2018,
Ronald Dworkin,“Law’s Empire”, 1986,
A. Javier Treviño, “The Sociology of Law”, 2008,
をまず頂いた。
最後のTreviñoという人は僕は全く知らないが,LuhmannやDworkinなどはよく日本でも取り上げられている理論家である。
特に(しばしば槍玉として挙げられているにもかかわらず)Dworkinの著作を読んでいないので,Law’s Empireは春休み中に読みたいと思う。
Luhmannの著作は…全部読むことができるだろうか(ドイツ語頑張ります)…
また,
平井彩子『行政法の実施過程』2009年,
平井彩子『自治体現場の法適用』2017年,
を頂いた。
日本の法社会学の本である。
平井彩子さんは大変な優秀な方で,修士論文と博士論文がそれぞれ著作になっている。
今回それらを頂いた(贈ってくださったのは平井さんの同期の方のようである)。
修士論文の方は読了した。
まさに太田門下という感じで,ゲーム理論が全面に出ている。
ただ一方で結局は規制主体と非規制主体とのコミュニケーションという,まあよく日本では行われているであろう手法が行政指導が多発する結論として挙げられているが,それを実証したという点では大変すごいと思うけれども,何か物足りない感があった(ただやはりこの研究は一次文献の収集や行政職員へのインタビューといったデータの蒐集という点,そしてそれを理論立てた点が評価されるべきなのだろう)。
僕自身が未だに経済学のモデルというか,「法と経済学」のアプローチがよくわかっていないのもあるのかもしれない。
例えば,ゲーム理論のモデルとして合理的で利己的な主体が想定されるが,David Engel,“The Myth of the Litigious Society”なんかを読むと必ずしもそのように考えなくてもモデルを構成することができるし,現実にはそこまで非規制主体は合理的に立ち回ろうと意識的に考えているとは思えないのである…
『自治体現場の法適用』は冬休みに読みたい。
指導(予定)教員からは,東大社研=玄田有史=飯田高編『危機対応の社会科学 上』2019年を頂いた。
下巻は憲法学の林智更の緊急事態条項の話があったし,読んでいたのだが,そのことを話すとわざわざ郵送してくださった。
民法専攻の博士課程の院生である森さんからの贈り物も忘れてはいけない。
森さんからは一橋研究の43巻2=3=4号,44巻1号,45巻1=2号を頂いた。
特に物概念論に関する今後の研究は楽しみである。
最後に,これは思わぬ人からであるが,
Max Weber, “Wirtschaft und Gesellschaft”, 5.Aufl., 1972,を頂いた。
僕の進路事情を風の事情か僕のブログかなんかで知ったらしい。
本当にありがとうございます。
ドイツ語頑張ります。
当方は,まだまだ欲しいものがたくさんあります。
誕生日プレゼントとか贈ってくれたらとても嬉しいです。
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