浪人はしたほうがいいのか
日頃本質化を敬遠する僕だが,今回はあえて本質化するような話をしていこうと思う。
特にセンター試験が終わり,国公立大学の出願期間中の受験生には多少関心のあることだろうと思い,今回筆をとった(本来であれば1月の第2回のブログの内容は「マリオカートはなぜ面白いのか」であった。この記事についてはお蔵入りということで)。
特に自分と周りの人の話を元に自分なりに考えたのでこれからの受験の一助となれば幸いである。
承前
あくまで文系大学生の1意見であり,例えば理系大学生や医科大学生の意見はこれと異なるものもあるだろうから,その点については理解してほしい。
また,本日で法学部専門科目の定期試験が終了したのでかなり粗悪な文体になることが予想される。
それもどうか念頭において読み進めてほしい(万が一理解できない文章等があればコメントなどをしてくれればそれに応えようと思う)。
自分の経験
自分は現役で今の大学に進学したが,第1志望の大学(国立大学前期日程)は不合格となり今の大学(国立大学後期日程)に進学した。
今通っている大学はいつも模試で第9志望に書いていて,高2生時点で楽勝に合格できると確信していた大学だ。
もちろん第1志望ではない大学に進学するのはいささか不本意ではあった。
しかしながら前期日程発表の当日に母親が涙を流していたこと,そして後期日程に合格したことがわかったときに父親がとても喜んだこと(その日はホテルの中華を家族揃って食べた。こんなことは後にも先にもなかったものだ)から浪人をする選択に舵をとれないという形の消極的な現役進学だった。
空空漠々としながら大学に進学し,初めは勉学に対し消極的であり民法総則も落第するような体たらくぶりを見せた。
なんとか法学に興味を持とうとして今に至るのだが,今回の記事を書く上で大事だと思ったことは大きく2点に集約される。
すなわち,①僕より優秀なやつが大学の中に一定数いる②浪人していたらどうなっていたのか,である。それぞれ見ていこう。
①僕より優秀なやつが大学の中に一定数いる
これはおそらく第1志望に進学できず止むを得ず滑り止めの大学に進学した人間は痛感することではないかと思う。
それは例えば,ゼミの中で鋭い発言をする人間に出会った時である。
僕はたまにそのことで自分の無能さを呪ったこともあった。
ゼミの中でさえこのような現象が起こるのであるから,況んや大学をやである。
もちろん第1志望の大学に進学すればより優秀な人間に出会うのは間違いない。
しかしながら別に第1志望の大学でなくても優秀な人間は一定数存在すると認識するのは大事だろう。
②浪人していたらどうなっていたのか
これはとても難しい問いになるし,今回の記事の核心部分かもしれない。
とても自分の経験だけでは太刀打ちできないから,周りの人の言動を参考にして考えていこうと思う。
例えば美術専攻系の大学に通っているS.Y.さんは僕とよくパフェを食べに行く仲だが1浪している。
彼女の短編小説の中では浪人生活を「身分が人間じゃない」と表している。
浪人生活を喩えるのにネガティブな表現が用いられることはよくある。
そして「人権のない生活」もネット上ではよく用いられているものの1つだ。
また,僕の高校からの長い付き合いである友人Mは浪人時代ストレスに悩まされ,脱毛症にかかったという(今は回復してとても充実した大学を送っているようである)。
両者の共通項は結局第1志望の大学に進学していないことだ。
そしてMに関しては浪人は意味がないと言い切っている。
浪人しても半分以上の受験生は第1志望の大学に進学することはできない。
そう言われてしまうとついつい自分の消極的な選択を絶対的なものとしてしまいがちだ。
しかし「自分こそは」と思うのもまた人間である。
自分こそ浪人して第1志望の大学に行くんだと。
誰だって主人公で居たいのだろうか。
これは母と唯一と言っていいほど意見が一致したのだが浪人生活を賛美する人間は自己を正当化したい人間だと思う。
こう考えた場合僕は同情を隠し得ない。
これは自分の経験則上なのだが,自然科学系志向の受験生は将来やりたいことが決まっている人が少数ながら存在するが,人文・社会科学系志向の受験生は将来やりたいことが決まっている人はほんの僅かだ。
将来やりたいこと(もはや今やりたいことで良い)が決まっていない人間ほど早く大学に進学するべきだとつくづく感じる。
外国で修行を積んだり何かしら時間を有意義に使うような人間を除いて一般的な浪人生–決められた時間に予備校に通い,決められた問題をこなし,模試でいい判定を出すために勉強するような–は浪人している以上滑り止めに進学しなかったのだから一定の学力を担保されたような大学に進学したいと思っている者だろう。
それならばなおさら浪人せずに大学に進学すべきである。
教科書や参考書には書かれていないようなとてもマニアックな知識だったり,または世界の記述を試みた書物は大学には沢山ある。
だいたいの大学には書籍が揃っている(もしなければ教員の研究室には必ずある)ので思索に耽る方が時間を有意義に使えていると思うし,別に学力云々を気にしないのであればなおさら浪人をしている時間はもったいない。
一応の結末
今回は「浪人はしたほうがいいのか」に関して,自分なりの,そして一応の答えを提示したつもりである。
かなり箸折ったり,また筆たらずな部分もあると思われる。
内容の意味が取れない場合はぜひコメント等をしていただければ幸いである。
番外
今年のセンター試験を解いてみた。
以下,点数である。
地理歴史 147/200(世界史B 81/100,地理B 66/100)
国語 173/200
英語〔筆記〕 151/200
理科①51/100(物理基礎 20/50,地学基礎 31/50)
数学 151/200(数学Ⅰ・数学A 77/100,数学Ⅱ・数学B 74/100)
合計 673/900(75%)
対策をしていないのにホリエモンに勝ててとても嬉しい。