人間

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫,2020年)を読む

月に2回のペースでブログの記事を書くようになった。 そして2月の2つ目の記事は「朝井リョウ再読」にするつもりだったが,朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』が今手元にないので今回は小坂井敏晶『増補 責任という虚構』を読んでいこうと思う。 ま…

京都での断片(駄弁)

梅田 僕と一緒にお酒を呑んでくれる人なんてなかなかいないが,僕と全然違う環境に置く人と一緒に呑むというのはとても刺激的だった。 その人も何か自己実現があって体が弱いながらも頑張っているらしい(ちなみに僕はその人から手相を占ってもらったのだが…

90年代に対するヘゲモニー

平成の終わりにかけて平成を総括しようとする動きが人文・社会科学を中心にあった。 僕はこの現象を正しく平成の最後に社会現象化した「終活」に見立てた。平成の〈終焉〉 - pompombackerの徒然 いかにも平成的といえる〈自分語りのようなもの〉を我々は感じ…

Running in the 90’s

最近,札幌市の地下鉄にメロディーが流れるようになった。 流れている曲47年前の札幌オリンピックのテーマ曲「虹と雪のバラード」であり,どうやら冬季五輪の誘致の取り組みの一環になっているらしい。 地下鉄駅メロディーに札幌五輪テーマ曲「虹と雪のバラ…

僕とフーコー

僕がフーコーに出会ったのは大学1年の秋だった。前期の成績が振るわなかった僕は一念発起して何か勉強しようと思った。本屋でとりあえず伊吹浩一『武器としての現代思想』(サイゾー,2016)を買ってみた。知らない人の著作だが,とにかく「強そうだ」という…

同窓会に行くことの億劫さ

2019年1月14日の成人式の案内状が届いた。 思えば,僕は20歳だった。 過去にこんな記事を書いていたのに,忘れていた。 大人になるとはどういうことなのか。 - pompombackerの徒然 それに小学校,中学校,高校でも同窓会を行う風潮はあるように感じる。 しか…

アイドルライブの中の秩序

先日,生まれて初めてアイドルライブに行った。 場所はすすきののZepp札幌で,ももいろクローバーZ(以下,ももクロ)のライブだ。 ちなみに,僕はももクロのファンではない。 ももクロの曲は1,2曲しか知らないまま足を運んだ。 ここだけ読むと,僕はまるで…

巡礼者,または殉教者,はたまた貨幣・合理主義

妹がニュージーランドから帰ってきた。 案外英語は通じたようであまり苦労はしなかったらしい。 兄として大変微笑ましい。 妹はキリストの教会(チャーチ)に行った。 そこで恐れおののいたという。 妹は牧師を前にした男の「懺悔」に畏怖したという。 なぜ…

豊饒の海

9月5日から9月19日までインドに行っていた。 親からはやめろと執拗に言われ,友達からは死ぬなよとかレイプされるなよとか言われたりもした。 インドビザの申請も少しばかりてこずったが何とか取得できた。 今回の記事はインドに行った感想,旅行でのトラブ…

午前2時の夜空に浮かぶ星を見て涙が溢れた

ノスタルジアよりもセンチメンタル・ジャーニー 北海道ではもう夏が終わったかのような涼しさが続く。 初夏の猛暑はなんだったのだろうか。 「平成最後の夏」は終わってしまったのだ。 こうして初秋が感じられるなか,僕たちは山奥へキャンプをしに行った。 …

本を頂いた

定期試験に向けて どうも,pompombackerです。 いよいよ定期試験が近づいて来ましたね。 伝統的に出席点0,定期試験100点の科目が法学部ではほとんどなので,気を引き締めて行きたいところです(詳しくは来月のブログにて)。 今日は3つぐらいの小話を書いて…

生まれてこなかったほうがいい人間はいるのか

個人の責任?社会規範の失敗? こんにちは。pompombackerです。 最近に新幹線で殺人事件が起こるという痛ましい事件が起きました。 僕が参加しているスペイン語勉強会ではこれを機に新幹線にも「監視体制」が取られるのではないかと先生は危惧していました。…

(新?)敬称用語「たそ」について

新しい日本語??? こんにちは。pompombackerです。 先日ツイッターでアンケートを取ったところ,「たそ」について書くことにしました。今回は少し日本語学チックなものになるかと思います。 そろそろ今月2回目のブログを書きたいんですが,何書けばいいか…

大人になるとはどういうことなのか。

20歳の誕生日を迎えて 久しぶりです。pompombackerです。 今日は僕の20歳の誕生日です。 年金とか。 独り立ちとか。 将来のことに胸を潰されそうな日々を送るのでしょうか。 正直20歳を迎えてあまり心地はいいものではありませんでした(もちろん僕に…

悩むという価値,口先だけの人間にはなりたくない

自分の進路の悩みを他人で解消できるのか どうも,pompombackerです。ついに北海道でも桜が咲き始め,大学内でもちらほら春の訪れを感じてお昼寝をしています。 最近,文学部の子や学外の芸術専攻の子と進路について少しばかり語り合う機会があって,思った…